年越し の ロンドン では はやとちり の 桜 が さいていた
きのう チェコ では だれかが
” 最 近 しばらく まったく 夏 ね … ” と いってたような 晴れ間 だったのに
まったく 天 気 が よめない
夏 って それは ないよね… と おもいながらも
ただでは おわらないよね
今 朝 おきてみると けろり と 銀世界 だった
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帰 国 から もう 何 日 も たち すっかり むかし の ことで
わたしたちは また どっぷり 村 の 人
もちかえった さつまいも は わたし が もったい ぶっているの を
よそめ に あ る 夜 お 豆 や ほか の 料 理 の よこ に ならんで
さっくり と ベークド ベジタブル に なって 目 に 前 に でてきた
ただ ただ おいしい
そうそう そうなのよ と
野 菜 の あまみは…. しぜん の … などなど
ひとり 評論家 と かぶれながら あそぶ
噛 む の と おなじ 数
おいしさ と 記 憶 を 確 認 しては
チェコ の はしっこ で さつまいも に しみていた
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ロンドン での 日 々 は もう むかし の ことだけれど
じつ は もうひとつ おはなし おまけ の おはなし
もうひとつ の おはなし は ある 本 当 の おはなし
ロンドン に 到 着 して パートナー の おねえさん の 家 を たずねると
1人目 の 子 の オマル の 近 く には メ モ が はってあって
ひだり の 欄 には × みぎ の 欄 には いろいろな シール
きっと じょうず に できたら シール なんだろうなぁ..
家 と 生 活 の なか には
おもわず 微笑み が こぼれる 工 夫 と いっぱい の 愛 が つまっていた
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・・・ だれか の うち は おもしろい ・・・
そこかしこ に その だれか は ころがっていて
いがいな だれか も いたりして
どこか の 雑 誌 の 切れ端 みたい に
へ ん に つくられて 片付け られているよりも
そこに 生 活 が あり
くたっ と した 自然体 が ちりばめられている と
なおさら いとおしい ...
そうして おねえさん の 家 の いろいろ を 見ていると
かのじょ の も の の はずなのに
しぜん と 手 に して しぜん に
これ 滞在中 借りていても いい?
と 聞いていた
こころよく もちろん...! と いったあとに
こんなふう に ぽつり..
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これはね じつは わたし の もの ではないの
わたし の ゆうじん の ものなんだ…
ほんと は その ゆうじん が たいせつ な 恋 人 に 贈るもの だったんだけれど
事 情 が かわり むすばれえる ことは なかったの
ゆうじんはね その後 わたしに くれたの
でもね ほんとうは ゆうじん いまでも その 恋 人 を 想っているの
だからね もし 将 来 かれら が
また 縁 すること が できたときには
これ を 贈って あげて。。
それまで もっていてほしい それまで たのしんで .…….
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そんな そんな ストーリー の つまった
それと この 知らない 街 を あるいたら どんなだろう
まいにち ポケット に いれて 歩いた
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それで みる 世 界 は かがやいていた
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帰 国 しても それで みる 世 界 は すべて を 魔 法 に する
のこり ひとつ に なった 焼き菓子 も
瞬 き の 夜 空 に
嘘 の ない 冬 の そら は しずか に 澄 み
うっすら と 纏 う 粉 雪 の 屋 根 は
はるか とおく まで のびて 永 遠 に なる
だれか と だれか の 想 い の 糸 に なる
ひとつ の ひとつ の あたたかい 想 い や 光 たち が
こんなふうに やさしく 連 鎖 したなら
きっと 世 界 は やわらかく あれる
すすめるはず
そんなふうに 想 い を こめて そぉっと のぞく
チェコ の はしっこ から のぞく 世 界 は
ちいさい
そして 無 限 だ
ちいさな 儚い なにかを いっしゅんも 見逃すまいと あるいていると
とかく すすみは おそいけれど
ちかごろ ようやく みえてきた じぶん の 速 度
ありのまま の 歩 幅
じりじり とっておいた さいご の さつまいも
こんや は わたし が 調 理 する