かけあし の 帰 国 から はやいもので すうしゅうかん
いま 日 本 に いるんです
いろいろな おもい に つつまれながら の フライト
世の中 みたいな あつい あつい 雲 間
いっしゅん の うち に なにごと も なかった ように
まばたき の その 瞬 間 には プラハ の 街並み は みえなくなり
ただ いま の まっすぐ を すすめば いいじゃない
そんな ふう に 澄みわたる 天 空 は 無 言 で ひかる
いつも 飛行機 が ふわり と 離 陸 するときに こぼれるのは
ひとつぶ の 涙
あらわれる のは
その 空 の ほ ん と う
その むこう に 日 本 は たしか に あり
いま そこ に います
やっぱり とおく に きたのだな と おもえるのは
光 の つよさ と あたたかさ
まるで 春 の はじまり の チェコ の 5 月 みたいな かお してる
そして いろいろ な こと の はやさ
込み合う ひと の むれ で なに が ちがうんだろう と おもったら
ひとびと の まっすぐ な 黒い 髪 の 群れ
あふれる もの と 電 光
あまり にも なにも かわっていないようで
かくじつ に おこったことが なかったこと に なっている 不自然
にんじん って こんなに おおきかったけ
おそる おそる たべる あれこれ
それでも ここには 人 も いて
それでも 花 は 咲いていて たたずんで
木々 は しずかに 根 を のばす
あぁ こうやって 遠い 国 の ひと に なってしまうんだろうな....
じぶん が ここ から ずれていること を かんじている
それでも じかん は 刻 々 と すぎていて
あの チェコ の カレンダー の 日々 が 音 を たてて
じかん を 刻 む 日 は あと もうすこし.....
ほんとう は こわかった 帰 国 それでも これて よかった
すこし の たいせつ な 友 人
両 手 を ひろげて むかえてくれる 家 族
どんな すがた でも
あなた は 母 国 なのだから