1.17.2012

::: シンプル に ベークド もうひとつ の ロンドン :::








                             年越し  の  ロンドン  では はやとちり  の  桜  が  さいていた











きのう チェコ   では だれかが 



” 最 近  しばらく  まったく  夏  ね … ” と いってたような 晴れ間 だったのに



まったく 天 気    が よめない 



夏  って それは ないよね… と おもいながらも



     ただでは おわらないよね  



今 朝 おきてみると けろり  と 銀世界 だった




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帰 国  から もう 何 日 も たち  すっかり むかし  の  ことで


わたしたちは また どっぷり 村 の 人



もちかえった さつまいも  は  わたし が もったい   ぶっているの を



よそめ に あ る 夜  お 豆  や ほか の 料 理  の よこ  に  ならんで


さっくり と  ベークド ベジタブル  に なって 目  に   前  に でてきた



ただ ただ おいしい 


 そうそう そうなのよ と 


野 菜 の あまみは….   しぜん の … などなど 



ひとり   評論家   と  かぶれながら あそぶ



噛 む の と おなじ 数 


おいしさ と 記 憶  を   確 認   しては


チェコ の はしっこ で  さつまいも   に  しみていた



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ロンドン  での 日 々  は もう むかし の ことだけれど

  
じつ は もうひとつ おはなし   おまけ の おはなし



もうひとつ  の おはなし  は  ある  本 当   の おはなし









ロンドン に   到 着  して  パートナー  の  おねえさん  の  家  を  たずねると




        1人目  の 子 の オマル  の  近 く には メ モ  が   はってあって




ひだり の  欄  には ×  みぎ の  欄  には  いろいろな シール


   きっと じょうず  に  できたら シール  なんだろうなぁ..




家   と   生 活   の   なか   には



おもわず 微笑み  が   こぼれる 工 夫   と いっぱい   の   愛  が  つまっていた





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・・・   だれか   の うち   は おもしろい  ・・・



  そこかしこ  に その だれか  は ころがっていて  



  いがいな だれか も いたりして  




どこか  の  雑 誌  の   切れ端  みたい  に  


へ ん に  つくられて    片付け  られているよりも



そこに 生 活  が  あり




くたっ と した 自然体  が   ちりばめられている と  



なおさら    いとおしい ...








そうして おねえさん  の 家  の いろいろ  を   見ていると



          かのじょ の  も の   の   はずなのに  



しぜん  と 手  に  して しぜん に


これ 滞在中 借りていても いい?


と 聞いていた



こころよく もちろん...! と いったあとに



こんなふう に   ぽつり..




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これはね じつは わたし の もの ではないの


わたし の ゆうじん の ものなんだ…



ほんと は その ゆうじん が たいせつ な  恋 人 に 贈るもの だったんだけれど



事 情 が かわり むすばれえる  ことは なかったの


ゆうじんはね  その後    わたしに くれたの




でもね ほんとうは ゆうじん いまでも その 恋 人  を  想っているの





だからね もし 将 来 かれら が 


また 縁  すること が できたときには



   これ を 贈って あげて。。


         
      それまで もっていてほしい   それまで たのしんで .…….



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そんな そんな ストーリー   の  つまった



それと この 知らない  街   を あるいたら どんなだろう


まいにち ポケット に   いれて 歩いた




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それで みる 世 界  は かがやいていた































 



















































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帰 国  しても それで みる 世 界  は  すべて  を  魔 法  に   する








のこり ひとつ   に  なった 焼き菓子   も   



瞬 き    の 夜  空    に















  嘘 の ない  冬  の   そら  は       しずか  に 澄 み  




 うっすら    と 纏 う    粉 雪  の 屋 根 は 




はるか とおく まで のびて   永 遠   に  なる










だれか   と だれか  の  想 い の 糸 に なる








 ひとつ   の ひとつ   の    あたたかい     想 い   や    光 たち     が  




こんなふうに     やさしく  連 鎖   したなら 



きっと 世 界   は やわらかく   あれる


すすめるはず




そんなふうに  想 い を こめて そぉっと のぞく








チェコ   の   はしっこ から  のぞく 世 界  は



    ちいさい    



 そして 無 限  だ





ちいさな 儚い   なにかを いっしゅんも 見逃すまいと   あるいていると 



とかく すすみは おそいけれど


ちかごろ ようやく みえてきた じぶん   の 速 度




ありのまま の 歩 幅





   じりじり とっておいた さいご   の   さつまいも 

  

  こんや  は わたし が     調 理   する