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プラハで でかけた とあるばしょ の おはなしから
ちょこっと よこみち
こちら 南ボヘミアのいえに もどってみると
あらたに かぞくが ふえていた
毎年 このころになると 会う かぞく
それは
… ツバメたち …
うっかりしていたら
すまい の 敷地内 の 天井に ことしも かわいい 巣 が
あっというまに できていた
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いっしょうけんめい いっしょうけんめい
ただ ただ ひたすらに 巣 を つくる
ただ ひたすらに
うまれた この地 に 戻ってくる..
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ツバメたちは 冬のころは
あたたかい とおい アフリカまで とんでゆくのだ... と
そんなふうに チェコ人が うたう ひとむかし前まえの
ちょっぴり センチメンタル な メロディ
にのせて ツバメをうたった
ツバメの歌 が ある じんわりくる 歌詞 が いい
じっさい に ほんとうのところ
チェコ の ツバメたち は アフリカ に ゆくのだそう
そぉして このころになると また もどってくる
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この 我が家の カップル の どちらか
もしかすると
きょねん 夢中に なって しゃしん を 撮りつづけた
あの子たちかな..?
なんて おもいだす
その けなげな ひたすらな ツバメたちが
たいせつに 育む あたらしい いのちが
いよいよ おとといから つぎつぎ と たんじょう.. !!
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地面 には ころろんっと たまご の 殻が ころがっていた
その なんと ちいさくて うすいことであろう..
こんなに 繊細 な 陶器 のような 抜け殻
しばらく みとれてしまう..
いっしょうけんめい あたためて
まもって
おおきくなって
そしたら また とんでゆくのかな..
まだまだ すがた は 見えないけれど もうすこししたら
ぴぴぴぴぴっ と
げんきに かお を だすことでしょう . . .