ぴりり と ひえこむ 真冬感
けれど ふと すると
ぽっかり あたたか ひかり に 陽気
くりかえして まえに すすむのだね
木々 も 花 も 土音 も
それでも 夜中 は ぴりっ と 冷える
それでも 花 は 咲き ほころぶ
やっぱり 日本 の 寒さ は しっとり してる
あす は ゆき が 降る と いう
しんしん と しずか な 夜
日記 の よう に チェコ と 画面 ごし の 電話
想い めぐらす 手紙 が すき
けれど まっすぐ の 笑顔
やっぱり 勇気 が わいてくる
チェコ が 7 時 日本 が 15 時
冬 と 春 の あいだ
いったり きたり で すすむんだ
それ は さいきん の 日課
l u c e は チェコ人 陶芸家 と 日本人 の わたし の
ふたり から なる
チェコ人 の l u c e は お茶 が すき
世界中 の お茶 が すき
あさ から 抹茶 を 一服
の む?
のむ と こたえると
とびきり に うれしそう で
朝 から 香 を 焚き 湯 を ゆっくり 沸かす
そのため なら 何時 に でも 起きられる
お茶 の 味 を かたるとき
その 香り を 愛で さいしょ の 一口 を ふくんだ とたん
どこか の 平野 や 宇宙 まで ひとっとび する
利休 の 時代 に うまれていたなら
たのしい 話 あそび を していたのかな..........
わたし が あそこ へ いってみたいなぁ そこ へ いけたらいいね... なんて 話す と
旅 は ここ で できるよ と いう
その 人 は 根っから の 自然 の 人
じぶん の 調子 は じぶんで ととのえる と いう
まれに ひいてしまった 風邪 は エルダーフラワーティーで なおしてしまうし
歯 も すこし いたくなったくらいなら 自分 で 治療 してしまう
体 の 声 が きこえる 人
いちばん の お気に入り の 靴 は 素足 で 夏場 は 近所 も 森 も
素足 で あるく
: : :
そのまた もうひとり の l u c e は わたし 日本人
ちいさな 街 うまれ
20 代 の あたま までは とがったもの 前衛 に ひかれる
画学生 の ころ しりあった 友人 を きっかけに とある 島 へ
いったりきたり するよう に なる
すっかり 自然 に ひかれる
わたし を つくって すくった 島 は いま も 原色 の 島
ちいさい もの が すき
ふるい もの 手 の ぬくもり の あるもの が すき
物語 の ある ひと 装い が すき
チェコ では 演劇 の 上演 が 日常茶飯事 なので
たまに 劇 から ぬけだした人 と まちがわれて
わ ら わ れ る
いいの いいの
たのしい から.....
あと、 いちど 歩いた 道 は わすれない
けれど 勉強 が にがて ことしこそ は チェコ語
: : :
そんな ふたり の 出会い は 2002年
そうそう 大洪水 直後 で 水浸し だった プラハ
であって ことし で 11 ねん
であった その日 も お茶 を のむ
l u c e を はじめて 数か月 の ふたり
::: ところで l u c e って なぁに? どんな 意味? :::
l u c e は ルツェ と 読む
チェコ語 の r u c e から きていて
そもそも r u c e は 手 で.. とか 手 .. の 意味。
チェコ語 は 何度 も 変化 を する ふしぎな 言葉
r u c e は 4本 まで の 手 の 意味
1本 でも それいじょう でも また 変化 して よみかた も
くるり と かわる
::: では なんで L ? :::
わたし は いまでも L と R の 読み や 書き を ほんとう に よく まちがえる.....。
たとえば もうひとり の l u c e の おねえさん に
親しみ を こめて 手紙 を かくとき
Pro Karolinko (カロリンコちゃん へ)
を
Pro Kalorinko
(カロリーちゃん (ふとっちょちゃん)へみたいな ニュアンス))
と やってしまう
それも なんどか......;;
じっさい に ふたり の ものづくり として の なまえ を 決めるとき に
相談 していた チェコカレンダー を いっしょ に つくってくれた みなさま は
その 名 の うまれたとき に たちあってくれた たいせつな l u c e の 家族
じっさいに ` これ に しましたぁ... ` って とき も
L と R を まちがえてた
もう ひきもどせない って とき
どきどき しながら もしも へんてこ な こわい 意味 が あったらどうしよう と
調べた l u c e の 意味
どきどき したなぁ
ぱっ と その 意味 が でてきた 瞬間 は 真夜中 で
いま も わすれない
なんで この 国 の ! と 動揺 したけれど
なんだか よい 予感
いいの いいの
たのしい から.....
でも だから うまれた オリジナル
チェコ の ちいさな こどもたち も R の 発音 が うまく いえなくって
r u c e を l u c e と いったり も するんだそう。。。
そんな かんじ が いいなぁ と おもう
そういう かんじ で いい
そんな ところ から わたしたち は いまの ところ
l u c e ルツェ と いう 名前 と とも に
ふたり で つくる
100年 つづく ふるい 薪窯 生まれ の オリジナル の 陶器 を はじめ
100年 つづく ふるい 薪窯 生まれ の オリジナル の 陶器 を はじめ
チェコ の ハンドメイド や アンティーク 、ふるいもの 、 ちいさな ものたち
くらし の まわり の いいな
を ゆっくり と 提案 してゆけたらなぁ と おもっています。。
じつ は チェコ人 的 には ? だそうだけと
いいの いいの
よい の ですから.........
: : :
チェコ は ただいま 氷点下
ふりつづく のは 雪
ぴかぴか の 手 も あこがれるけど
やっぱり 大地 に ちかい 手 が すき
ごはんを つくる 手
やさしく 触れる 手
ひかり を うける 手
かざらない そのまま の 手
ちいさな 工房 では きょう も 手 が うごいています
うまく 言えない
手
手 から 手 へ
けれど ことしこそ は チェコ語
あ そうそう あす チェコ に 帰国 します
それ は ハーフムーン の 日
l u c e ル ツ ェ
/
a q u i m a r t i n