あさ カーテン を ぱっと ひらくと
景 色 は ふわふわ の まっしろ。
うれしい
また ふった
. . .
そして この まっ しろ で ふわふわ の ゆきげしき の ように
まだ ぴん と こない しらせ が あった
わたし の なか では
永 遠 に きっと 少 女 の なか の しょうじょ で
乙女 の なか の おとめ で
じゃじゃうま の よう で こねこ な 女 性
が たくさん の 花 と かぞく に かこまれ 亡くなった と…
それ は だれ で しょう
それ は わたし の おばあちゃん
そのひとは、はじめて わたし の パートナー に であったとき
見たこともないくらい 目 を かがやかせ
” わたし が 結 婚 したいッ ”
と ほんき で 言って ほんき で きらきら していた
そして 初対面 に して ゆいいつ こころから
” このひと(パートナー)は だいじょうぶ ” と いってくれた
わたしの 両 親 も そ の ぜったい の 確 信 に
なんとなく なっとく
だって かれら の とき も
祖 母 が いちばん に ” このひとは だいじょうぶ ” と
太鼓判 を 父 に おしたから 今 に いたるのだから…
:::
パートナー も
そ の きらきら の 目 を いまでも はっきり 思 い 出 す と いう
わたし が 昨 夜 訃 報 の しらせ の メッセージ を 読んで
わ っ と 泣いていたら
まえ に 会ったとき の 彼 女 の 目 は ほんとうに 澄んでいたよ... と
うしろ から ぽつり と 聞こえた
いつも 陽 の あたる へや で
無 数 の 童 謡 を よく うたっていたのが
あまり に かわいかったので
いつも あ れ うたって と いっては
おねがい したものだ
そ の うたごえ を
いつか 録 音 しておきたい と おもいながら ついに 叶わなかった
けれど その 小鳥 の さえずり の ような ほそく あたたかい 少 女 の
うたごえ は わたし の なかで ずっと 響くのだろう
なぜ だろう
いまは もっと なんでだか 祖 母 を みじか に 感じている
ひろしま の 原爆 での かなしい 過去 と いきてきた。
そして
あの ドーム を デザイン した 彼 の 国 に わたしは いま いる
だから 祖 母 は、 いちばん たのしくて
蝶 よ 花 よ と たいせつ に そだてられた
おじょう様 だった 少女 の ころ に トリップ することが おおくって
あまりの こねこ ぶりに みんなは おどろきっぱなし だった
けれど 一世代 こえ わたしは けっこう 祖 母 の 血 を
うけついだ みたい
:::
いまごろ いちばんたのしかった 少女のころ に すっかりもどって
いちばん すきだった ひと の もとに とんで いったに ちがいない
わたし は あなた の 確 信 の おかげ で
いま とても しあわせ です