かなしみ より も いとおしさ を まし あたらしい 春 を 告 げた
おわかれ から 数週間 ...
さいご に 祖母 自身 に 会うこと は できなかった けれど
会う 会わない ということよりも
もうすこし ちがう 次 元 の なか で
すばらしい おわかれ が できた こと が うれしい
すばらしい おわかれ が できた こと が うれしい
こんなにも つぎ の 旅立ち に 祝福 を
おもえる わかれ は はじめて
おもえる わかれ は はじめて
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さようなら というより おめでとう
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そして このところ こころ を 開いて ありのままで いたら
出会いたい 出会い が まっていた
出会いたい 出会い が まっていた
これから の ここでの暮らし が さらに ゆたか に なりそうな ご縁
わたし の 手作り パンツ を
とっても かわいく すてきに 着こなしてくれる
わたし の 手作り パンツ を
とっても かわいく すてきに 着こなしてくれる
チェコ で 貴 重 な 感 性 の ちかい その あたらしい おともだち より
お誘い を いただいた
チェコ の 画家 絵本作家 でもある
チェコ の 画家 絵本作家 でもある
の 展覧会 と その夜 おはなし の 会 が あると...
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すこしまえ、しばらく体調 を くずしていたころ
かのじょ の えほん の 表紙 の オレンジ色 が あまりにも あたたかく
わたし を つつんでくれた こと が ある
そんな ずっと 飾っている すきな えほん
その えほん は もともとは チェコ人 の おんなのこ ともだちが
わたし に 見せてくれた もの
かのじょは、ちいさいころから デイジーさん の えほん が だいすきで
もちろん 本棚 には すべて ならんでいて
やぶけたりしたところも きれい に なおしたり
やぶけたりしたところも きれい に なおしたり
ちいさなころ の らくがき を そのまま はさんだりして
たいせつ に している
そのなか の 一冊 の あるページ が あまりにも 響いて
数日 あたまから はなれなかったこと が ある
そのうち コピー を させてね…
といっていたら ある日 プレゼントしてくれた
これまた あったかな おもいで の えほん
これまた あったかな おもいで の えほん
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さいきん とにかく なかよくなった おともだちにも 会える
そして つぎの日 は この えほん を くれた
おんなの子 の たんじょうび でも ある
おんなの子 の たんじょうび でも ある
そして デイジーさんは もうすこしで 90 さいの おばあちゃん... !
もう いかない て はない
やわらかい うぶ毛 みたいな こなゆき が 舞う あさ
そんな おもいいれいっぱい の えほん を もって
プラハへ と とんでいった
プラハへ と とんでいった
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たのしい じかん は あっという間 に すぎてゆき
その夜 おははし の 会 で あいたい みんな と ごうりゅう が できた
その夜 おははし の 会 で あいたい みんな と ごうりゅう が できた
そして 目 のまえ には
おおきな 濃い グリーン の 縁 の めがね
黒い スウェード の わたし の ど真ん中 の きれいな くつ を
ちょっと うちまたぎみ で 履 く
ちょっと うちまたぎみ で 履 く
ふわふわ 白 髪 の デイジー おばあちゃん が
そこに いた... !!
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そういえば、わたし の 祖 母 は さいご の さいごまで
お化粧 は まいにち かかさず 髪 も サロンに いって
すわっているだけ の いちにち でも うたっているだけの いちにち でも
ばっちり おめかしの ひと だった
けど さいごに会ったときは うまれたまんま で
髪 も ふわふわの 白 髪 で ただただ 笑 顔
髪 も ふわふわの 白 髪 で ただただ 笑 顔
赤ちゃんみたい で とっても かわいかったなぁ…
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::: おばあちゃん に あえた :::
と おもった
と おもった
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みんなで それぞれ おきにいりの えほん を もっていって
サイン を いただいた
なんだか このかんじ なんともいえず いい...
チェコ人 の ゆうじん は ちいさいころから
だいすき だった 絵本 の 作家さん に その日 はじめて あえて
ぺったり 地面 に すわりこんで 感 激 していた...
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展覧会 の タイトルは " Voda a čára "
” 水 と 線 ”
” 水 と 線 ”
その 線 は たしかに わたしの なか に
すぅーっと はいっていって
すぅーっと はいっていって
その いろは ながい 冬 の 眠り から
やわらかな 目覚め の 春 へ と 誘うようだった
その 水みずしさは あまりにも やさしくて
そして たしか に わたしたちを この日 この場所へ と
繋げてくれた
繋げてくれた