2.26.2011

::: おばあちゃん に 会えた :::





                
         かなしみ  より も   いとおしさ  を  まし  あたらしい 春 を 告 げた 

おわかれ から 数週間 ...

 
      


     さいご に  祖母 自身 に 会うこと は できなかった けれど 
 




会う 会わない ということよりも

 
   もうすこし ちがう  次 元 の なか で 








すばらしい   おわかれ  が  できた こと が    うれしい  

 
 

   こんなにも つぎ の   旅立ち  に 祝福 を 




おもえる わかれ は はじめて



:::
  
 
 さようなら  というより  おめでとう

 
  :::




 そして このところ こころ を 開いて ありのままで いたら 




出会いたい  出会い が まっていた

 
 これから の ここでの暮らし が さらに  ゆたか に なりそうな ご縁




 
 わたし の  手作り パンツ を 


とっても かわいく  すてきに 着こなしてくれる


チェコ で 貴 重 な 感 性 の ちかい   その あたらしい おともだち より

 

   お誘い  を  いただいた




 チェコ の 画家 絵本作家 でもある
 


   展覧会 と  その夜  おはなし の 会 が あると...






 :::


 すこしまえ、しばらく体調  を  くずしていたころ 


  かのじょ の えほん の 表紙 の オレンジ色 が あまりにも あたたかく 


 わたし を つつんでくれた  こと が ある


 そんな ずっと 飾っている すきな えほん

 
   その えほん は もともとは チェコ人 の おんなのこ ともだちが 



 わたし に 見せてくれた もの

 
   かのじょは、ちいさいころから デイジーさん の えほん が だいすきで


 もちろん 本棚 には  すべて ならんでいて


 やぶけたりしたところも きれい に なおしたり

 ちいさなころ の らくがき を そのまま  はさんだりして


 たいせつ に している


 
 そのなか の 一冊 の あるページ が あまりにも 響いて

 数日 あたまから はなれなかったこと が ある


 そのうち コピー を させてね…

 
 といっていたら ある日 プレゼントしてくれた 




これまた あったかな    おもいで の えほん



:::




  
   さいきん とにかく なかよくなった   おともだちにも 会える

  
   そして つぎの日 は この えほん を くれた 




おんなの子 の たんじょうび  でも  ある



 そして デイジーさんは もうすこしで 90 さいの おばあちゃん... !


 もう いかない て はない  





やわらかい うぶ毛 みたいな こなゆき が 舞う あさ

  
 そんな おもいいれいっぱい の  えほん を もって 






プラハへ と   とんでいった
   


:::


 
 たのしい じかん は あっという間 に すぎてゆき




その夜  おははし の 会 で あいたい みんな と ごうりゅう が できた


 そして  目  のまえ には 

 
 おおきな 濃い グリーン の  縁 の めがね 

 黒い スウェード の わたし の ど真ん中 の きれいな くつ を  




ちょっと うちまたぎみ で 履 く 

  
 ふわふわ 白 髪 の デイジー おばあちゃん が

 
  そこに いた... !! 
 

:::


 そういえば、わたし の 祖 母 は さいご の さいごまで 

  お化粧 は まいにち かかさず   髪 も サロンに いって 


  すわっているだけ の いちにち でも    うたっているだけの いちにち でも 


ばっちり おめかしの ひと だった


  けど さいごに会ったときは うまれたまんま で 




       髪 も ふわふわの 白 髪 で      ただただ 笑 顔  


   赤ちゃんみたい で  とっても かわいかったなぁ… 


 :::




  ::: おばあちゃん に あえた :::  






と おもった


 
  :::
 
 


みんなで それぞれ おきにいりの えほん を もっていって

サイン を いただいた








 なんだか このかんじ なんともいえず いい...


 
チェコ人 の ゆうじん は ちいさいころから  


だいすき だった 絵本 の 作家さん に  その日 はじめて あえて 


ぺったり 地面 に すわりこんで 感 激 していた...

  
 :::

 
  展覧会 の タイトルは " Voda a čára "
 
” 水 と 線 ”


 その 線 は たしかに わたしの なか に 




すぅーっと はいっていって 

 


その いろは  ながい 冬 の 眠り  から 




やわらかな 目覚め の 春 へ と 誘うようだった








その 水みずしさは あまりにも やさしくて

 そして たしか に   わたしたちを この日 この場所へ と 






繋げてくれた 



 Daisy Mrázková      " Voda a čára "    8. 2.–11. 3. 2011 

Topičův salon    Praha 1, Národní 9